リラリオ

真夜中の虹のリラリオのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.6
フィンランド最北部のラップランド。
炭鉱労働者のカスリネンは、炭鉱閉山により職を失ってしまう。
同じく職を失ったカスリネンの父→「ここにいても仕事はねぇし、ロクな事がねぇ!南に行ってもどうせ行き止まりの吹き溜まり…俺はこの状況を別の方法で解決する!だが、馬鹿な方法だからマネすんなよ!」→父は愛車キャデラックをカスリネンに残し、銃で自殺→仕事も家族も失ったカスリネンは、父から譲り受けたキャデラックで南へ向かうことにする。

預金を全て引き出し、出発!→雪の中のコンバーチブル「寒っ!」→が、ルーフが閉まんねぇ⋯→ほっかむりで寒さを凌ぐ→車を走らせ、ドライブイン→ハンバーガーを注文→食事中、チンピラにからまれる→酒瓶で殴られ、気を失う→有り金すべて奪われる。

金がねぇので、港へ行き日雇い労働→格安の教会宿泊所に泊まる→職探し→駐禁取り締まり中の駐車監視員イルメリと出会い、意気投合→バツイチ子持ちのイルメリは、家のローン返済のため仕事を掛け持ち→仕事の見つからねぇカスリネンは金がなくなり宿泊所を追い出される→「しゃーねぇな…」キャデラックを売却することにする→が、「こんな旧型誰も買わねぇよ!6500だな!」激安で売却→凹むカスリネン→このタイミングで金を強奪したチンピラに遭遇→「!!!」→詰め寄るカスリネン→チンピラはナイフをチラつかせる→揉み合いになる→この行動が誤解され…強盗殺人未遂で逮捕されてしまう。

1年11ヶ月の懲役刑で刑務所にぶち込まれる→同房のミッコネンと仲良くなる→作業中、こっそり指輪を作り、面会に訪れたイルメリにプロポーズ→「はやくここから出てぇ…」→カスリネンは脱獄計画をミッコネンに持ちかける→「う~ん⋯脱獄は難しくないけど、大抵ドジって戻ってくるぞ!スウェーデンへ逃げるのも無意味だし⋯逃げるならなるべく遠くへ⋯イタリアかアフリカだな」→「メキシコかブラジルは?」→「いいけど⋯めっちゃ金かかるべ⋯」

清掃中、カスリネンは看守に侮辱され、激おこ→看守をぶん殴り、顎を砕く→もちろん独房送り→イルメリが面会に訪れる→「懲罰用独房に入ってるから、今は会えん。反省すれば今夜自房に戻る」→「今日は彼の誕生日だから、せめて差し入れを…」→ケーキと本をプレゼント→自房に戻ったカスリネンはイルメリからのプレゼントを受け取る→「えっ??俺、誕生日今日でねぇんだけど…」→カスリネンとミッコネンはケーキと本の中を調べる→本の中から鋁が出てくる。

2人はすぐさま脱獄を決行→見事成功→ショーウィンドウを割り、スーツをかっぱらい着替える→キャデラックを取り戻す→イルメリと合流→ミッコネンを立ち会い人にし、簡易結婚式→偽造パスポートを入手するため売人に会う→逃亡資金調達のため、銀行強盗→あっさり成功→が、売人に騙され、刺されるミッコネン→カスリネンは売人を銃でぶっ殺す→虫の息のミッコネン「船はアリエル号⋯今夜10時、港のはずれで乗れ⋯俺は眠る⋯ゴミ捨て場に埋めてくれ⋯」そう言い、ミッコネンはキャデラックのドアのボタンを押す→キャデラックのルーフが閉まり、ミッコネンは息を引き取る⋯

カスリネンとイルメリは、ミッコネンの遺体を埋めた後、息子を連れ港へ向かう⋯

相変わらずの負の連鎖 笑
そして〆は、おはこの「どん底から見る希望」
常に平常運転のアキ・カウリスマキ映画、ハズレなしっス!
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