忘れることの出来ない痛み、過去がある人へ
始めに言っておくと自分はこの作品に大して全く客観的な視点に立てません。映画としての面白さとか何も考えれない。凄く感情移入して勝手に重ねてた。
アル・パチーノの恋物語だよ♪コックだよ♪
教会
私に与えられた権限においてフランキーとウィリアム、この子に....
一方刑務所
私に与えられた権限においてジョニーに出所することを....
これはあるレストランでウェイトレスとして働くフランキー(女性です‼笑)と、コックとして雇われたジョニーが出会う物語。
目にはその人の人生の色が少しだけついていると。
そんな映画やドラマみたいに「この目をしてる人は~~だ」とか分かるほどそんな人生経験豊富じゃありませんが笑、それでもこの目は見たことのある目だ。そういう色合いみたいなものに覚えがあります。
ジョニーもね、言うんですよ。
「あの目は人生に失望した者の目だ。母もそうだった」
伝わる人には伝わってしまうんです。
序盤でフランキーが涙を流していたシーンが映ります。
彼女も過去に何か大きな痛みを覚えてしまったことが伝わってきます。
途中まではね。恋物語です。
ジョニーが気になったフランキーにアタックアタック!!
ちょっと押し強すぎてこれは.......(^_^)
と思ってしまうレベル笑
でもね理由があるんです。
彼は感じ取っている。
これを逃したら彼女はまた一人暗闇に戻ってしまうって。
自分の殻に閉じこもって、周りを隔絶して。
そして自分で自分を苦しめる。自身の存在価値を下げるような行動をとってしまう。
そして自らの行いを悔いながらもそのスパイラルから抜け出せない。
彼女がやがてそうなってしまうことを彼は感じ取っている。
それは彼自身も人の痛みが分かるから。
だからジョニーは必死なんです。
勿論それはフランキーが好きだからです。愛しているからです。
だからこそ今ここで、彼女を放してしまってはいけない。
暗いところから一緒に、二人で明るい場所に行きたい。二人で笑顔になりたいその一心で。
これは心が疲れきってしまった大人の愛の物語。
ジョニーの、自分勝手な強引さが目につくところがあってそれは気になります。
そこは自分は目をつぶれましたが、実際現実にジョニーのようなアタックをされたらどうだろうというのは、正直思うところ笑笑
が!!彼の気持ちは本気です!!
それでも、ひとひとりが救われるってそんな簡単な事じゃない。
フランキーの「ダメよ。許して。」で泣きそうになりました。
傷って自分が受けた場合に限らないんです。大事な人が受けた傷というのも辛い。もしかしたら自分が傷付いた方が楽だったかもしれないとも思う。
多分フランキーはそれも分かってる。
だからきっと「ダメよ。」って発言が。
言ってること分かるけど言われる側も辛いんですよね。
でもちゃんと最後まで見てください。
ラジオのDJサイコーーーっすから!!!(*´∀`)
やっぱり人生でどんな人と出会うかはとても大事ですね、出会うタイミングって言うのも凄く大きいですが。
多分タイミングが違かったら結果が大きく違った何てことは往々にしてあります。
このフランキーとジョニーは出会うべくして出会ったんです。
忘れることの出来ない傷も、無理に忘れさせようとしなくていい。
だってジョニーが好きになったのは、傷を受けた後のフランキーなんだから。
何も知らなかった。最初はそうでも、傷を経て今がある。そして懸命に生きるフランキーを彼は愛したんです。
だから傷なんて無理に消さなくていいよ。
そのまま好きになってくれる人に出会えること、そういう人がきっと現れるから。
こういう言葉を直接言えてたらまた違ったかもしれない。
冷たくなった心と心を通わす愛の物語。心の扉をこじ開けてくれる人と出会う物語。
ちょっと長くなりすぎました笑
映画として面白いかどうかとか、そういうこと一切忘れてしまって、凄い個人的に心に響いた作品。
まぁこういう楽しみかたも、映画の楽しみ方の一つですかね。
見る前は「スカーフェイスだ~~笑( ・∇・)」とか思ってたけど完全に忘れちゃったわ笑笑