継

ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的の継のレビュー・感想・評価

3.2
かつて束の間の愛を交わしたアイリス(ウッドワード)から連絡を受け, ロスからニューオーリンズへやって来た私立探偵ルー・ハーパー(ニューマン)。

ロス・マクドナルドの同名小説を原作とした1966年の映画『動く標的』の続編。

6年ぶりの再会。
だが, それは自身の不貞を夫へ密告する手紙の送り主を突き止め,脅迫を止めさせて欲しいという身勝手な依頼に過ぎなかった。
昔のよしみ, 或いは変わらぬアイリスへの未練か, ハーパーは送り主を捜し始めるのだが…


先日たまたま見つけたTSUTAYA発掘良品・準新作。
コレや『動く標的』,『生きていた男』,『狙撃者(マイケル・ケイン)』,『ラスト・ターゲット』,『5月の7日間』等々, 以前はなかったレアなサスペンス&クライム・ムービーがいつの間にかズラリとラインナップされてて驚いた。レビューを書いた『プリンス・オブ・ザ・シティ』『ブラス・ターゲット』まで並んでて2度ビックリ\(゚∀゚)/!
こういう発掘⚒はガンガンやってもらいたい, 頑張れTSUTAYA ⛏!
🚧⚒👷⛏🚧


ロスの流儀で捜索を開始するハーパー。
だが閉鎖的な南部の社会は勝手が違い, 警察を含め関係者は一応に口を堅く閉ざし, 行く手は悉(ことごと)く遮られ先々で煙たがれる事に。
やがてアイリスの義母が何者かに殺害され, 事件は思わぬ方向へ進み始める。。

空港で借りたレンタカーのアラームが鳴り止まず,なかなか発車出来ない冒頭が, 後の思うように進まぬ捜査を表すかのよう。
『ロング・グッドバイ』で'70年代をさまよったマーロウさながらに, 見知らぬ南部の土地を彷徨うハーパー。
見知らぬ時代や土地で 依頼以外の「何か」も探り当てんとして同時に「何か」を失ってしまうのは私立探偵の性なのか…。

石油利権, 癒着の構図なんかはよくある話でしたが, 自分が観たかったのは, ほろ苦い感傷に浸るハーパーだったので個人的にはアイリスとの関係がもう少し掘り下げて描かれていたら…とは思ってしまいましたが, まぁまぁレンタルで観られて良かったです。
あとは今作の10年近く前に撮られた前作『動く標的』。
一緒に借りたかったけど貸出中で, 在庫検索してもずぅぅぅ〜っっっと貸出中, 期限日に検索するとまた更新されての繰返し。いつになるやら😹。
継