たき

クワイエットルームにようこそのたきのレビュー・感想・評価

3.5
「クワイエットルームにようこそ」を観る。

そろそろアマプラで配信終了するとのことであわてて観ました。

庵野監督なにやってんすか。

著しく自己評価を破壊されてしまったひとたちのものがたり、なのでしょうか。

表面上、それってやさしさに見えてしまうんですよね。
自分よりも他人のことを慮る。
だけど往々にしてそういうひとたちって重いとか、うっとおしいとか言われちゃう。
それもそのはずで、それって他人を大切にしてるんじゃなくて、自分を粗末に扱ってるってだけの話だから。
自分ひとりで立てないから、他人によっかかる。
だから、重い。

ひとりで立つって、言葉で言うのはかんたんだけど、いまだにどうすればいいかわかんないのが玉に瑕。
それでもみんなでエッシャーの無限階段を終了させたときとか、絆創膏を貼っつけた蒼井優の顔がドアのすきまから垣間見えたときとか、なんか、なんとなくわかったような気もしました。

内田有紀めちゃくちゃ久しぶりな感じがしました。今なにやってるんだろう。
その昔北の国からのれいちゃん役はなぜかずっとこのひとだと勘違いしている時期がありました。

蒼井優が奇跡。
ハマり役すぎる、というのは失礼だろうか。
本人の自己肯定感が気になってしまうほどの好演。
たき

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