れこーど

眺めのいい部屋のれこーどのレビュー・感想・評価

眺めのいい部屋(1986年製作の映画)
3.5
伏線もどんでん返しもないストレート、シンプルな純愛映画です。
20世紀初頭のイギリス貴族(ルーシー)が叔母とイタリア旅行に行く。そこで知り合った父子と偶然地元(英の片田舎)で再会する。
イタリア旅行を機に少女が成熟して大人の女になる。婚約者がいるのに他に好きな人が出来てしまう、、、的なやつ。
水浴びシーンがR指定の爆笑シーンとなっています。

貴族の考え方、思考方向を押さえて丹念にシナリオを追うと、味わい深いです。叔母が非常に保守的で神父さん、ラビッシュ女史(デンチ)と弟のフレディが自由奔放な設定。『ゴスフォード パーク』と時代は同じで難解だが参考になるかな。

それとヒロインのルーシーがあっけらかんとしたサバサバした性格なので見やすいと思います。彼女が貴族のしがらみや理屈を抜きに人を好きになっていく様は本当見事です。いづれ大女優になる、その片鱗を見せてくれる。
ちなみに私はハリポタよりスピヴェットの印象が強い女優(ヘレナ・ボナム=カーター)さんですね。
れこーど

れこーど