今の時代に、今作を観ると、主人公達のもどかしい態度に、イラつく人もいるかもしれないが、イギリスにおける階級の違いや、こういう時代であった背景を汲み取りながら観ると、名作だなと改めて思う。
旅先のフィレンツェが舞台となって始まるため、オープ二ングで使われるオペラの曲がとても効果的だ。
デビュー間もないヘレナ・ボナム=カーターが、やっぱり巧い。近年、強烈なキャラクターを演じることが多いが、今作では、うぶな乙女を演じていて、とても新鮮だ。マギー・スミスとジュディ・デンチ、ダニエル・デイ=ルイス、デンホルム・エリオットの共演も見どころ。