フライ

眺めのいい部屋のフライのレビュー・感想・評価

眺めのいい部屋(1986年製作の映画)
3.3
イギリスの名俳優が沢山出ている名作だが、当時から少し苦手だった作品。
作品内での色々な偏見や不満がどうしても気になり正直気持ち悪くなる所も。とはいえ当時のイギリスの時代背景や上流階級の男女の意識、感覚がとても良く表現されていて面白い。ユーモアもあり男達が全裸で飛び回るシーンは笑えた。
興味深いのは、近年怪演が素晴らしいヘレナボナムカーターの清らかで美しい演技が見れる事。そんな彼女の演技するルーシーが自由意志や恋愛など認められない時代に紆余曲折経て真実の自分や恋を探す姿は切なくもあり魅力的でとても良かった。
昔から何度か途中で挫折して最後まで見れなかった映画だが、見終わった後の余韻は名作と言われるだけの重みも感じた。
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