ひでやん

プラネット・テラー in グラインドハウスのひでやんのレビュー・感想・評価

3.7
2本立ての映画とフェイク予告で構成されたグラインドハウス、そのうちの一つであるアクションホラー。

生物兵器DC2のガスが噴き出し町中に拡散。ガスによる感染が広がり町はゾンビだらけ。襲いかかるゾンビに立ち向かう女、チェリーと勇敢な仲間たちの物語。

B級ホラーにオマージュを捧げ、当時の雰囲気を体験してもらおうとフィルムの質感を再現したロドリゲスとタランティーノ。

「デスプルーフ」ではフィルム傷の細い縦線が入り、ぽつりぽつり降る雨のようだったが、プラネットテラーはオープニングから土砂降り‼傷だらけの嵐‼やり過ぎだよ、ロドリゲス。

主役は「デスプルーフ」でクラッシュボックスに閉じ込められ、血だらけになったローズ・マッゴーワン。

プラネットテラーの舞台はテキサスの田舎町で、デスプルーフのテキサスを舞台にした前半との繋がりがある。

ラジオからDJジャングルジュリアの名前が流れ、デスプルーフで登場したダコタとアールがそのまま出ている。

別れた恋人レイと再会したチェリーは、ゾンビに襲われ片脚を失う。圧倒的な強さでゾンビを倒し、病室にいるチェリーを迎えに行くレイはカッコイイが、足に木の棒って…とりあえずこれでも付けておけって感じで雑っ!

ポケットの指輪を見て、なんだかいいムードの二人はベッドで抱き合い、お色気シーン……

ミッシングリール!(一巻紛失)
ノォーォォォォ~‼

グラインドハウスでは、フィルムのコピーが20本程度しかなかったため、国中の劇場を巡り使い回されたフィルムには傷が付き、たまにリールの紛失もあった。それをロドリゲスはお色気お楽しみシーンでやりやがった!タラちゃんはUSAバージョンで、ラップダンスをそれでぶっ飛ばしている。

こういう「お遊び」楽しかっただろうなあ。したり顔なんだろうな。

ゾンビが襲いかかるシーンは、これでもかってくらいのグロ描写。飛び散る血、肉片、引き裂かれる手足、顔面破壊、脳ミソも内蔵もぐっちゃぐちゃ。

タランティーノは銃で脅すエレベーターの台詞が面白かったが、そのあと酷い姿になっちゃった。

折れた棒の代わりにマシンガンを装着し
て、片脚マシンガールになったチェリー。バイクの後ろで足を上げマシンガンをぶっ放すチェリーがカッコイイ。

引き金どうやって引いてんだ?
そんなツッコミはしない。引き金なくてもいいじゃない。ジャンプしてブリッジしてゾンビを撃ちまくる姿がカッコイイからヨシとする。
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