上海十月

遠雷の上海十月のレビュー・感想・評価

遠雷(1981年製作の映画)
4.0
公開当時、文芸作だという理由を盾に石田えりのヌード見たさに鑑賞したことを思い出します。石田えりの迫力ボディも良かったんですが横山リエと永島敏行のビニールハウスが強烈な印象が残ってますね。都市が近郊の農業に近づいてきて兼業農家が増えてきた時期でもあった。ビニールハウスと団地がシュールに撮っている。永島敏行の泥臭くいやらしい感じが素晴らしい。ちょっと前まで「ドカベン」出てたのに!父親の実家がまさに宇都宮駅近郊だったので再見して気がついた。あの辺は雷がめちゃくちゃに多い。まさに遠雷だ。遠雷が近づいてきて近郊で農業する新カップルさえも飲み込んでしまう予感にも思える。ジョニー大倉の長廻しは見事だ。そして青い鳥も長廻し根岸監督のネチっこさを垣間見える、いやそうして自分のスタイルを本作で確立したと考えます。ケーシー高峰が短い出番ながら印象的だった。立松和平は、本作でもスケベな人だと感じ入りました。
上海十月

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