kazu1961

極楽特急のkazu1961のレビュー・感想・評価

極楽特急(1932年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「極楽特急」
ORTitle:「Trouble in Paradise」
▪️First Release Year : 1932
▪️JP Release Date : 1933/01
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-082 再鑑賞
🕰Running Time : 82分
▪️Director : エルンスト・ルビッチ
▪️Writer : グローヴァー・ジョーンズ 、サムソン・ラファエルソン
▪️MusicD : W・フランク・ハーリング
▪️Cast : ミリアム・ホプキンス、ケイ・フランシス、ハーバート・マーシャル
▪️Review
ラストまで洒落が効いてて観てて楽しく、そして泥棒ものなのに心がほんわりする、そんな作品ですね。ラストのラストに見事に着地する演出はさすがです!!
エルトン・ルビッチがヨーロッパからアメリカに場を変えて描いたハートフルなコメディ作品です。そしてそのルビッチによる「テンポの取り方を心得たコメディの名人」と呼ばれるいわゆるルビッチ・タッチ全開の作品で、ヨーロッパ流の洗練された細やかなセンスが作中に満ち溢れています。
本作、ラスズロ・アラダールの舞台劇『The Honest Finder 』の映画化した作品で、ルビッチが、自身もっとも気に入っているという喜劇作品です。男女のお洒落でハイセンスなムードに上品なタッチを加味した良作です。全編にウィットにとんだ会話を散りばめる一方で、情事のシーンでは大胆に濡れ場をカットして、観客の想像に委ねているのがいかにもルビッチらしいですね。女性特有の嫉妬と情熱を武器に迫られたマーシャルが巧みに2人の女性を相手にしながら緩急自在にストーリーが展開するのはお見事です。
紳士淑女の泥棒カップルと、彼らが狙った香水会社社長の未亡人コレ夫人との、男女の三角関係の物語、この設定自体が既にお洒落ですよね!
俳優陣も泥棒紳士にハーバート・マーシャル、淑女にミリアム・ホプキンス、未亡人にケイ・フランシス。いずれも30年代を代表する優雅な俳優陣ですね。

物語は。。。
ガストンとリリーは、互いに認める泥棒カップルでしたが、女社長・マリエットの財産を狙ったことを機に、リリーが嫉妬を覚え、思わぬ三角関係に発展してしまいます。。。

▪️Overview (映画. comより)
「私の殺した男」「君とひととき」に次いでエルンスト・ルビッチが監督した映画で、ラスロ・アラダール作の舞台劇The Honest Finderを、「歓呼の涯」のグローヴァー・ジョーンズが映画化し、「陽気な中尉さん」のサムソン・ラファエルソンが脚色、「私の殺した男」「今晩愛して頂戴ナ」と同じくヴィクター・ミルナーが撮影を担当した。主演者は「ジーキル博士とハイド氏(1932)」「闇に踊る(1932)」のミリアム・ホプキンス、「男子入用」「街のをんな」のケイ・フランシス、および「女秘書の秘密」「ブロンド・ヴィナス」のハーバート・マーシャルの3人で、これを助けて「今晩愛して頂戴ナ」のチャールズ・ラグルズ、「類人猿ターザン」のC・オーブリー・スミス、「月世界征服(1931)」のエドワード・エヴァレット・ホートンが出演する。
kazu1961

kazu1961