オープニングは大好き。
マンハッタンの街並みと共にガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』が流れた時は、こりゃ名作だと思いました。
ただ総評としては優柔不断な登場人物達にいまいち感情移入できなかった。
もっと年を重ねれば分かるのかもしれません。
恋愛の映画に"無駄話"なんてないのでしょうが、これ見よがしにインテリな会話が長々と続くのもちょっと辛かったです。
ただ17才のトレーシーだけは良い子だった。
なんて良い子なんだってくらい良い子でした。
もしかしたら彼女のような子を蔑ろにした男の浅はかさや儚さを描きたかったのでしょうか。
それでも良い所はありました。
なんといっても街並の描写が綺麗。撮り方も素敵だし、特に夜の感じとかは大好きです。
映像芸術としてはモノクロにして正解かと。
個人的にはそれに尽きました。