未島夏

変奏曲の未島夏のレビュー・感想・評価

変奏曲(1976年製作の映画)
3.2
ファーストシーンの位置関係や、何度か挿入される意味深なフラッシュバック等、ラストへのアプローチが常に行われている事が結末を観ると分かる画使いが印象的。

しかし極端な性的関係により端を発する人物の交わりと行き着く心理は、現在の自分にはあまり付いて行けず。

日本人が爪先立ち一杯まで背伸びした様な海外かぶれした台詞回しは明らかに不恰好だが、一周回って愛おしさすら覚え癖になる。

ある人生の果てを見る様な、哀愁の充満した寂しい映画。
未島夏

未島夏