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ソフィーの選択のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
3.0
期待してたのとはちょっと違いました。これだけ厳しい内容のはずなのに、あまり厳しく見えませんでした。と言うより、お綺麗な印象です(メリル・ストリープの顔のことではなく。顔もお綺麗ですけど)。

カトリックのポーランド人ソフィー(メリル・ストリープ)、その恋人のユダヤ人ネイサン(ケヴィン・クライン)、南部から作家を目指してブルックリンに出てきた若造スティンゴ(ピーター・マクニコル)の3人の話です。

ソフィーがユダヤ人ではなかったり、ネイサンがおかしかったり、スティンゴが南部人だったりするのは、もちろん狙いがあって原作者がそういう設定にしています(映画での効果は・・・?)。

未読だし、立派な原作(全米図書賞受賞)には文句言いません。でも短い時間に収めないといけない映画(けっこう長いけど)としては、不要な部分が多かった気がします。
ネイサンとか、スティンゴとか。ルドルフ・ヘス(アウシュヴィッツ強制収容所初代所長)なんか、何しに出てきたんやろ? って思いました。

その一方で、ソフィーがその後どんなに"選択"を引きずって来たか が物足りませんでした。

結局この映画は"選択"がすべてになってしまっていて、それがあのタイミングで、あんなやり方で出てくるから、なんか違う(・・;)?? と思ってしまう気がしました。
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