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ソフィーの選択のHKのレビュー・感想・評価

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
3.8
ウィリアム・スタイロン原作の小説を「コールガール」「パララックスビュー」などのアラン・J・バクラが監督で映画化。キャストはメリル・ストリープ、ケヴィン。スタイン、ピーター・マクニコルなどなど

南部の田舎町出身の作家のスティンゴは、自己発見のためにブルックリンの安いアパートに移住する。そこで喧嘩を目撃したことが原因でソフィーとネイサンという二人のカップルと知り合う。3人は仲睦まじくなるが、怒りっぽくて嫉妬深いネイサンが原因で度々トラブルが生じる。次第にスティンゴはソフィーに恋をし三角関係に、その過程でソフィーは自分の惨憺たる過去をスティンゴに語る。

ポーランド人、ドイツ人、ユダヤ人、第二次世界大戦では目を離すことができないナチスの犠牲者ともいえるこの3つの人種が複雑に絡み合うのがソフィーの過去回想のシーンである。

ユダヤ排斥を唱えていた父親を持つポーランド人のソフィー、ユダヤ人のネイサンの事を思うと自分の過去を他人に知らせなかったのも致し方ないというか。

その過去も非情に惨憺たるもので、特にドイツの兵士にこの映画の題名にもなっているあの”選択”を強制的にさせられるシーンにはなんとも言えない感情が芽生えたと言いますか。一体何を基準にあっちを選んだのかは知りませんが、余裕がなかった以上仕方ないのかもしれませんね。

この映画、過去回想がメインになっているのですが、その間はほぼソフィー演じるメリルストリープの顔をアップにして彼女のナレーション中心で映画が構成されています。しかし、メリルストリープの演技力もあり、あまり工夫された映像表現がなくても質が保てています。

メリルストリープも流石なのですが、ピーターマクニコルも流石で、喜怒哀楽の激しいネイサンを見事に演じきっていますね。あのヤンデレっぷりも尋常じゃないと言いますか。あの煽り台詞も素晴らしかったです。

まあ終盤の選択にこの映画の見どころが一番詰まっているのかもしれませんが、私であれば選択を取らずあの兵士を殴って3人で仲良く…ってするかもしれませんね。

それにしてもやはりナチはクソですね。他にもナチの悪行を映像化した作品は沢山あるのでそういう作品も沢山観てみたいですね。