過酷な運命を生きた一人の女性が怒りや悲しみを突き抜け、本当の人生を掴んだ物語。
劇中の関係同様、主役三人の演技の調和がとにかく完璧でそれだけで価値ある一本。
観客目線のスティンゴを通し、我々は
ジリジリと現実の厳しさを知ることになる。
それは全て本来優しさから起因してるが故にただただ切なく物悲しく、どこまでも無慈悲な戦争という愚かさを憎む以外は他にない。
そしてソフィーは二度大きな選択をすることになる。
どちらも余りに残酷な選択だ。
しかしその美しいラストに、誰しも彼女が間違っていたとは言えないだろう。
その美しさにラスト、希望の光が重なる瞬間が唯一の救いだ。