ghostboat

WANDA/ワンダのghostboatのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
4.0
最高。ボニー&クライドの設定で犯罪映画の体裁を装っていながら寄り道ばかりしてる無為な時間感覚に『River of Grass』を連想。炎天下の夏が舞台で、夜の描写のすくなさとかもがすくなさもそっくり。あきらかに元ネタでしょ。デパートと映画館をハシゴするシーンがお気に入り。上映中に爆睡、清掃員に起こされるワンダさん。誰もいない広い場内が印象的。ひとりぼっちの白昼をすごす姿は永遠とみてられる。犯人とラジコン飛行機を延々とみているシーンも贅沢。あとワンダさんと男の出会いも笑える。ワンダさんがトイレ借りに乱入してきたバーでふたりは出会うのだが、この男はバーテンを殺害しており、おどおどする男の足元にある死体がフレームインしてるのが笑えます。本作では女が男に車を降ろされるが『River of Grass』では女が男を車から降ろす。逆転してる意味を考えたい。
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