ぐりこ

ラスト・ワルツのぐりこのレビュー・感想・評価

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)
2.6
スコセッシ監督によるThe Bandのラストライブのドキュメンタリー。
ライブ映像におしゃべりを挟み込みながら進行していく。

ぶっちゃけ曲は知らないけど、ロックの黎明期、後にルーツロックと呼ばれる音楽は、BlusyでJazzyでときにジャムって素敵。そして、ライブのゲストがとっても豪華。ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、マディ・ウォータース、リンゴ・スター、、、他にも多数。このステージを観た客はさぞ楽しかったことだろう。
なんていうか「やれるとこまでやりきった」でも「メンバーの不仲や才能の枯渇」でもなく、「バンドばっかりの生活はもうこれくらいにしよう。はい、終わり!打ち上げだ!」って感じの明るいラストライブ。普通に楽しくライブをやってた。

おしゃべりパートはTHEおっさんの昔語りって感じで。女遊びや昔悪かったこと、大変だった想い出なんかを語ってるが、まぁこれが全然面白くない。バンドマンの回想なんてだいたい同じってことだ。
印象的だったのはロビー・ロバートソンが語った「多くの人がツアーのために死んでいった。ジミヘン、エルビス、、、そんなのはまっぴらだ」(ニュアンス)って言葉。世界中のオーディエンスの喜ぶ顔を見てこアーティストとしても喜びを感じる人もいれば、ツアーを回るのはもう十分だしレコーディングだけするアーティストになりたいと思う人もいるのだ。

…そして、やりきらずに解散したバンドのご多分に漏れず、The Bandは後に再結成する。

さて、最後に当時高い評価を受けたというカメラワーク、現代のライブ映像をしこたま観ている自分は「わぉ、斬新!」なんて思わなかった。
ま、そらそうか。
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