メッシ

たそがれ酒場のメッシのレビュー・感想・評価

たそがれ酒場(1955年製作の映画)
4.1
戦後の大衆居酒屋兼ショーパブ的な酒場に集まる開店から閉店までの、市井の人々の悲喜こもごもの一日。
俺的に内田吐夢監督、会心の一撃!こんなにすばらしい酒場映画ったらない!登場人物は無数、尺は90分、セリフも多い。だけどまるで駆け足ではなく、一言一言身にしみる言葉の数々。しかも、丹波哲郎、宇津井健、加東大介、東野英治郎が端役って‼︎見事なスターの活かし方、さばき方。これは戦後の酒場を見て、体感した内田監督の観察眼が生み出したからこそ、響く傑作。ただ、戦後だけにあらず、令和の酒場を彷徨う我々にも絶対にガツンと来るはず。是非是非、お酒と共に濃密な90分を体感していただきたい。
メッシ

メッシ