Kota

バグダッド・カフェのKotaのレビュー・感想・評価

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)
4.2
“愛さえあれば、今日も生きていける。”

[2018年200本目]まさかこんなに温かい話だと思っていなかった。ラスベガス郊外のハイウェイ沿いにあるバグダッドカフェ。ガソリンスタンドとモーテルを併設して切り盛りする女主人ブレンダは壊れたコーヒーマシンや手に負えない子供の世話に怒鳴り散らす毎日。モーテルにほぼ住み込んでいるお客はタトュー掘りの女性や、落ちぶれた画家、バックパッカーの青年、そして新たに訪れたドイツ人の貴婦人ジャスミン。そんな“外れ者”達の奇妙な調和によって砂漠の真ん中に笑顔が生まれていく。

冒頭の夫婦喧嘩のカメラの切り替えと、ダッチアングルショットの多用が独特すぎてついていけるか心配になったけど、気づいたら心はバクダッドカフェの中にいた。クソ暑い日差しの中、まずいコーヒーと下手なピアノ演奏しか出してくれないカフェなのに、なぜか行きたいと思ってしまう。この絶妙な心地よさはなんだろう。照明です感丸出しの光の加減が最高。ラストシーンが大好きだし、好きと言える人と語り合いたい。しばらくは「calling you」が頭から離れないね。