こえ

ココシリのこえのレビュー・感想・評価

ココシリ(2004年製作の映画)
4.6
話はシンプル。乱獲によって絶滅の危機にあるチベットカモシカを守るパトロール隊の闘い。
冒頭は、その隊員の一人が密猟者団体(かなりの極悪人)に殺されるところに始まる。
そのニュースを受け、北京からガイというジャーナリストがパトロール隊を取材しにくる、という構図。
ココシリというのはこの土地の名前で、「青い山々」「美しい娘」の意味。手付かずの自然が残る、広大な無人地帯。
実話とのことだけど、それを考えたら、映画の最後にはなにも言えなくなる。凄まじい話だ。ガイの書いた記事の価値は計り知れない。
映像も綺麗だし、その現実も切実に伝わってくる。
観てから調べたんだけど、ココシリは今年(2017年)に世界自然遺産に登録されたらしい。これで本当にチベットカモシカだけでなく、チベットの自然が守られることを祈ります。
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