イルクーツク発満州行きのシベリア超特急で起きた殺人事件に立ち向かうのは、なぜだが山下奉文陸軍大将であった、、、という奇作。
「映画って本当に良いものですね」でおなじみの水野晴郎による監督作品で、全然「良いもの」ではないです(笑)。
様々なバージョンがある作品ですが、今回観たのは「劇場公開完全版」。
キャストは正直悪くないんですよね。
水野晴郎だけが学芸会レベルですが、それ以外は良いですよね。かたせ梨乃とかシェリー・スェニーとか非常に綺麗ですし。
脚本は穴だらけのボロボロですね。ツッコミどころしかないストーリーは強引かつ短絡。無駄にグイグイ引っ張られはしますが、サスペンスとしては三級品以下。
昭和的な古臭いBGMは懐古的で嫌いではないです。
ラストからの2段階捻りは確かに他作では観られない構成ですが、独創的というよりは、わけわからないというのが適していると思います。
反戦というメッセージを強く訴えたかったのでしょうが、「密室殺人サスペンス」という娯楽作品にそのメッセージを詰め込むにはあまりにも稚拙な脚本。
それと、今回観たDVDだけかも知れませんが、字幕がまた問題で。
作品は英語と日本語のごちゃ混ぜで、
字幕はオン/オフしか設定できなくて、
オンにすると英語セリフに日本語字幕がでるだけでなく、日本語セリフに対して英語字幕がでる設定で、
英語字幕だけオフとかは出来なくて、
かなりウザかったです。
続編もいっぱい出ているけど、正直お腹いっぱいです。