孤島の王の作品情報・感想・評価

「孤島の王」に投稿された感想・評価

lenochi

lenochiの感想・評価

3.5
2017/07/17
ANGELO

ANGELOの感想・評価

4.0
ヨーロッパ映画らしい雰囲気。団体行動における規律について考えさせられる。同一性を求める風潮は近代日本的な思想と重なるが、そこに正義という概念が混ざり合うことで如何にもなヨーロッパ的革命が起きる。
少年たちが島を占拠する一連の流れですぐにフランス革命を連想した。暴動を起こさずに黙って島から出れば何も起きずに済んだものを自分自身の正義との葛藤の末に彼はそれを貫く事を決心した。最後のシーンから察するに彼は自らの正義を主張し実現することができたようだ。
後半の何か起きる、何かやらかす感が凄くて、疲れちゃった。ずっと力んでたからね。こんなにも一緒に怒りと悲しみが込み上げるのは、きっとスクリーンに飲み込まれてたから。

エンドロール前の少年の目が頭から離れん。
世を恨んだような、ないしは諦めと絶望が入り混じった顔。子供にあんな目をさせるって、どんだけの施設なんだ。
遥

遥の感想・評価

3.8
1915年ノルウェーのオスロ・フィヨルドにある孤島バストイ島の少年矯正施設で起きた少年による反乱事件をもとにした作品

『銛を3本打っても死なない鯨がいた
丸一日生き延びた 船を寄せて近くで観察してみると──その鯨は衰弱していた
体は過去の戦いの傷で覆われていた』
始まりだしから雰囲気が良くてワクワク

ノルウェー作品やから北欧独特の静寂さと寒々く暗く陰鬱な雰囲気で物語とピッタリ合ってた。

海で囲われた閉鎖的な場所バストイ島の矯正施設。非行少年達を矯正するはずの施設なのに、更正どころか、度の過ぎた懲罰や性的虐待。目の届かない所だから大人の汚さや感覚をも狂わせるのか?抑圧された空間だからこそ芽生える少年達の絆と生命力の強さ。

ありがちな内容ちゃ内容やけど緊張感や話の作り込みから隠れた名作かも。鯨と少年の比喩的な表現もよかった。

実話ベースだからいい気はしないけど、心にくるものはあったなー
暗くて苦しい。

矯正施設の島に送られた少年たち。
大人達の保身、嘘に対する反乱。
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