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馬喰一代のpapandaのレビュー・感想・評価

馬喰一代(1963年製作の映画)
3.7
飲んだくれで粗暴な男の親子と夫婦の物語。粗野だからこそその愛情がダイレクトに表現されている。冒頭の、子供が産まれ初めてその子を抱く時の水を浴びるエピソード、ラストの、子供を乗せた汽車を追いかけその線路に耳を押し付け音と振動から離れられないシーン。印象深い場面が多い。父親と息子って男同士だと愛情表現がすごく下手なのが多いけど、この映画はとてもよく伝わってきた。うちの父のことを思い浮かべて、いろいろすればよかったなぁと懐かしく反省した。
三國連太郎さんが無骨な男でとてもよかった。予想外に新珠三千代さんがよかった。温泉旅館のおかみさんだけじゃなかったんだな。
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