みかんぼうや

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

2.8
【超高評価の映画だが、「人生の最後だったら、何やってもOKなの?」というつまらぬ疑問に終始とらわれ、主人公たちの行動に共感できず・・・重いヒューマンドラマを期待していた自分は、最後まで本作の見方を誤った!】

なぜだ~。この作品の過去に書いたレビューもなぜか消えてしまっている・・・ということで、簡単にもう一度。
どの映画サイトを見てもとても評価が高く、楽しみに鑑賞していた本作でしたが、いわゆる何十本に一本かあらわれる「みんな大好きなのに、自分には全然刺さらない映画」の一つでした。理由は明確で、主人公たちの行動に全然共感できなかったから。死ぬ前に海を見に行きたい、という夢はとてもロマンを感じて素敵だなと思いつつ、そこを目指すまでの破天荒な旅路の一つひとつの行動は、犯罪に犯罪を重ねたもので・・・なんでしょう、とてもつまらない人間だと思われること確実ですが、「死ぬ直前だったら何やってもありなの?」という疑問が終始先行してしまい、最後まで主人公たちの行動に共感しきれなかったため、随分作品と距離を置きながら視聴してしまいました。映画の主人公たちの理性を問うこと自体ナンセンスだと分かっているし、他の映画だったらこれくらいぶっ飛んだ行動をしているほうがむしろ面白く感じるのですが(タランティーノ作品とかね)、おそらく本作を見る前に期待していたものがもう少し重苦しいヒューマンドラマ的なもので、彼らの行動が想像していたこととかけ離れいてどちらかというとコメディクライムアクション的内容だったので、映画の見方の切り替えができなかったのかもしれません。高評価をしている多くの方は、こんな些細なことには引っかからず純粋に2人の目的に向かって突き進む破天荒な行動と友情を楽しんでいたのだと思いますが・・・

ただ、最後のシーンは(ネタバレになるので書きませんが)、とても美しかった!
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