「知ってるか?今天国では海の美しさについて語るのが流行ってるんだ。海を見たことがないお前は天国では仲間はずれにされるぞ」
病で偶然同室になった末期の病人2人。
こんなたわいもない会話から海を目指し人生最後の大冒険に出発する事に…
ポリスから、そしてマフィアからドラバタと追われる様子にハラハラさせられ、深まりゆく友情に涙が溢れる。
映画の中の映画!と言っても過言ではないストーリー性。雰囲気がすこぶる格好良いのです。
今回は「海を見る」事が目的であったのですが、自分自身の色々な未達成の事柄に対して、真剣に取り組めているのか?
そして何より
「今死んでも悔いの無い生き方ができているか?」
鑑賞後、この映画最大のテーマがズシッと身体全体にのし掛かって来ました。
全体的にはコメディ色強めからの、シリアス。
この強弱でしっかり味を整えてからのラストは「生きる」という事がどういう事なのか考えさせてくれるのに充分なメッセージがありました。
大切なものが心の深い所からから溢れ出てくる……
そんな体験をさせてくれるドラマチックな映画と言えるでしょう。
映像良し、音楽良し。素晴らしい映画です。