ドイツ映画。
余命僅かな2人組、脳腫瘍を患うマーチンと、骨肉腫患者のルディ。
「あの世ではみんな海の話をするんだぜ」ということで、タイプがまるで違う2人がまだ見ぬ海を目指すロードムービー。
90年代後半とは思えないほど古めかしい映像にまずはビックリした。ドイツ映画だから? それともあえてのレトロ演出?
一方、オープニングクレジットの色使いやBGMとして流れるロックは何ともクールで洒落てる。カッコいい。
病院を抜け出した2人はギャングの車を盗み、旅の費用捻出のために強盗を決行、ギャングと警察、双方から追われる身に。
主人公2人が余命僅かなのに、ユーモラスな展開がいちいち笑える。そしてマーチンとルディの友情に涙…!
何ならあと数日で死ぬ身なのに、生きているうちに叶えたい願いがあんな内容なの可愛すぎる。
終盤で登場するルトガー・ハウアー、出番は少ないのにカッコよすぎて痺れた。
高評価なの納得の、笑えて泣けて応援したくなる映画だった。