ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアの作品情報・感想・評価

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」に投稿された感想・評価

死をテーマにした映画だが、ぜんぜん説教臭くない。むしろこっちが説教したくなるようなバカをやる。死を描く映画ってたいてい人生一度きり大切に生きろだとか人生は因果応報だとか何とかゴチャゴチャ…。確かに大切なことだと思うけど、ほとんどの人がそんなことは分かり切っている。人生について色んな人に説教される。だから映画くらい、人生投げ出して、一緒に楽しもうぜ?という作品。

たった90分で笑って、ドキドキして、切なくなって、泣いて、死を目の前にして全力で人生を駆け抜ける男たちのバカみたいで真剣な生き様を、ずば抜けた監督のセンスでカッコよく見せてくれる。

これ以上も、これ以下もない、唯一無二の傑作。めちゃくちゃ大好き。
「天国で何が流行ってるか知ってるか?
海の話をすることさ。」

よくある余命もの、ただし恋愛要素ゼロ。
同じ病室に入院したルディとマーチンが、テキーラで酔っ払った勢いで脱走し、海を見に行くロードムービーです。

死ぬまでにやりたいことのリストが

・海を見に行く(見たことがない)
・3Pをする
・母親にキャデラックをプレゼントする

の時点でもう及第点あげたい。

10年ぐらい前に初めて観て、めちゃくちゃハマって周りの人にやたら勧めてたこの映画。
でも観たのはその1回きりで、最近また友達に勧めることがあったから、久しぶりに見返そうと思い10年ぶりに鑑賞しました。

なんか昔好きだったものって見返しの怖くなったりしません?
衝撃や感動が薄まってたら嫌で。
でもやっぱり最高で安心しました。

今見ると突っ込みどころは満載なんだけど、まず病室の冷蔵庫からテキーラが出てくる時点で僕らはメッセージを受け取るべきなんです。
「思考ヲ停止セヨ」

あんだけの銃撃戦で誰も死なないとことか逆に気持ちいいわ。
1時間半でしっかり終わるところも良い。

ブレないマーチンも格好いいけど、少しずつ感化されて変わっていくルディが大好き。

いつか行ってみたい海は、メキシコのジワタネホに広がるエメラルドグリーンの海と、オランダのどこかわからない牧草地を抜けた先に見えるあまり綺麗ではない波の高い海です。
とり

とりの感想・評価

4.0
言わずと知れた温かな力作ーーーーとーっても素敵な反骨心の塊。野郎が泣けるポスト・タランティーノ映画(ex.『ドーベルマン』『処刑人』本作がそういった中で頭ひとつ抜け出した存在であることは想像に難くない)。『レザボア~』や『パルプ~』を思い出す追っ手のスーツの着こなしや車のトランクを覗くときの構図(規模は国を跨いだりヘリが飛んだりでコッチのほうが大きいけど)。更に付け加えるなら同名のボブ・ディランの名曲を時にコミカルに時にアクション満載に解釈し直したドイツ発男の友情モノ犯罪映画、三つ巴銃祭り。海を見るーーーーその一点において本作は完璧なロードムービーである。死に際に一生の友達に出会って無茶苦茶するという夢を叶えてくれる、こんなの皆好きだろ!人生は喜劇だ、と言わんばかりに途中まで馬鹿ばっかりの間抜けなパーティーみたい。マーチン格好良すぎて、道中会うのは気の良さそうな奴と魅惑的な女性たちばっかり。そして待ちに待ったルトガー・ハウアー!!「そしたら急げ、間に合わんぞ。天国では皆が話す~」ここからの語りが良すぎる!他のキャラ全員小物に見えてくる。絶体絶命になってる好き勝手やって生きていきたい。死を意識して生を感じる諦めの悪い奴等の暴走珍道中!最後のカットは『大人は判ってくれない』と呼応しているように、無限の開放感を感じる。魂が解き放たれる、生憎の曇り空と荒れた海の狭間に。否定のしようのない、かけがえのない一本になる。人生を変える濃厚な90分。疲れたな、うんと心を満たされて。
「見かけより近くに」「何も怖くないさ」
勝手に関連作『真夜中のカーボーイ』『ミッドナイト・ラン』
AUDIENCE92%
余命宣告を受けて同室に入院した男二人
不真面目なマーチンと真面目なルディの脱走劇

壁にかかった十字架を背負ったキリスト像が落ちてサイドテーブルからテキーラが出てくるシーンが最高でそこからエンディングまでひたすら最高のまま終わった。

死ぬということは不幸なんかじゃなくて、
二人にとってはその過程がとっても幸せなんだろうと思った。
HK

HKの感想・評価

4.0
余命幾ばくも無い二人の男が、残りの人生を好きなように生きるために、マフィアのベンツをかっぱらって縦横無尽に海を目指す映画。

ストーリーや演出は、映画を見ない人でもわかるくらいベタベタな内容、何なら2時間ドラマでも良いような内容であると思う。

でも、何故だろう、この死期が近づいている2人が本当にやりたいことをやって笑っている様子を見ると、とても元気になれる。

追ってくるマフィアもコミカルで、しまいにはモブキャラもコミカルなため余計楽しめた作品。

最後にマフィアのボスから許されついに海にたどり着いてのラスト、とても心にしみるラストだったと思う。
EILEEN

EILEENの感想・評価

4.8
海を見たから天国でも安心。もう、オシャレすぎる!
daiki

daikiの感想・評価

4.3
センスの塊
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