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宇宙大怪獣ギララのHKのレビュー・感想・評価

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)
2.9
松竹が作った怪獣映画。監督は「昆虫大戦争」などの二本松嘉瑞。キャストは和崎俊也、原田糸子、柳澤真一、ペギーニールなどなど

行方不明になった宇宙船の捜査のため、FAFCの宇宙船アストロボードに乗った4人の捜索隊が宇宙に向かう。月ステーション経由で帰路に着く途中、謎の発行体と遭遇し、謎の物質の噴霧を受ける。宇宙船に付着した物質を地球に持って帰り調査をするが、その物質は高熱を帯びて変異し、怪獣ギララとなって暴れ始めた。

個人的にはガッパとかよりもスケールダウンしてしまったような印象が強い。序盤に出てくるUFO関連の話がいつの間にか打倒ガッパみたいな話にすり替えられてしまうところが残念。あのUFOが諸悪の根源だからそいつを始末しない限りまたギララ来ますね。

怪獣としての魅力も、ガッパよりも大幅に欠けると個人的には思いました。なんか最後もナメクジみたいな形でやられてしまうし、ちょっと不気味で怖そうなデザインなのに、そんなに強くないのも残念でしたね。

まあ、車での追いかけっこシーンとかは当時の松竹の特撮技術を考慮するととても良くできていたのではないのでしょうか。

ただ、ギララが登場するまでに映画の後半まで待たなきゃいけないのが残念ですね。ガッパよりも登場するまで時間かかっちゃったのが残念。

ここらあたりが日活も松竹も駄目ですよね。怪獣はいっそのこと序盤で一気に登場させて賑やかにスタートしたほうが後半失速してもまだ面白みが持続できるのに、初めからホームドラマみたいなもので大半を占めちゃ子供飽きちゃいますよ。

でも、ちゃんと観れて良かったと思います。でももうちょっと脚本頑張ってほしかったな。
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