バレエダンサーから振付家、マネージメント、衣装、メイク、食堂のスタッフなどの裏方さんに至るまで、名門パリ・オペラ座バレエを支える全ての人々がフォーカスされているドキュメンタリー作品。全ての作業が一つの芸術に向かって紡がれていく様を160分で見せてもらった。
バレエは「踊る」だけでは成り立たない。
言葉を使わずに「演じ」「表現する」。振付の「動き」を理解し「役」に深みを持たせるため、振付家とダンサーとの間でディスカッションが繰り返し行われる。そういったシーンもこの作品の中ではごく日常のものとして淡々と見せてもらえた。
いろんな作品の練習から本番までの様子が切り取られていましたが、どれも本当に溜息出るほど素晴らしかった。見ていくうちに苦手だったコンテンポラリー作品への興味が増した。
あと、お土産として有名なオペラ座の屋上産の蜂蜜を採取しているところも初めて見ることができてちょっと感激。