Kuuta

怪獣島の決戦 ゴジラの息子のKuutaのレビュー・感想・評価

3.0
1967年公開のシリーズ8作目。前作「南海の大決闘」に引き続き監督は福田純、音楽は佐藤勝。
軽快な音楽に乗せた南の島でのコメディという点はそのままに、怪獣映画というよりは近所の犬の縄張り争いを見ているような、のんびりとしたムードの作品。

円谷英二は特技監修に回り、特技監督は弟子の有川貞昌が務めている。カマキラス、クモンガ、いずれの操演も素晴らしく、本当に生きているようだった。

放射能熱線がかかったばかりの水を飲むのってどうなんだろうか。水が赤いのは南の島のキングコングオマージュ?生まれたてのミニラをいじめるカマキラス。ぷにぷにした体を突っつく様がなかなかひどい。ミニラが意外と目で演技している。ゴジラから鉄拳制裁を受けながらも、なんとか頑張っていた。

サエコ(前田美波里)の衣装が全然汚れてないのが不自然で気になった。足を折り曲げてひっくり返って死んだふりをするクモンガが本物っぽくてキモい。科学者グループと、好き勝手やっている真城伍郎(久保明)の対比で進む人間パートも、どこか緩い雰囲気が漂う。気象コントロールって結構面白い設定だと思うんだけどなぁ。古川(土屋嘉男)の発狂は楽しかった。

南の島に雪を降らせて風景が一変するラストはインパクト十分。どう見ても主人公たちが一番自然を蔑ろにしており、最後のやや唐突な哀愁には人間への皮肉が込められているのだろう。61点。