mikoyan358

嵐が丘のmikoyan358のレビュー・感想・評価

嵐が丘(1992年製作の映画)
2.5
2018/9/11再鑑賞
ローレンス・オリヴィエ版に引き続いて、原作を読んだうえでの再鑑賞。あちらの方では省かれていた「次の世代に引き続いた復讐」までが完全に描写され、すっかりあの分厚い本がこの一作に収められた感がある...のだが、まあ仕方ないけど慌ただしさも相当なもの。そして後にアーモン・ゲートで悪役オーラを確立した(笑)レイフ・ファインズがヒースクリフという事で、サーローレンスの哀愁が全部吹っ飛んでじめじめした陰湿な復讐になっていて気分は晴れない。まあこっちの方が原作に忠実でありその再現度の高さは買うが、この話好きかと言われればなあ...

2011/7/12鑑賞(鑑賞メーターより転載)
過去何度も映画化されてきた名作で自分にとってはローレンス・オリヴィエ版に続いて2つ目だが、こちらはどうもピンと来なかった。捨てられたヒースクリフの生涯をかけた執念の復讐、それにドロドロした愛憎劇が絡み合う部分が見所だと思うが、全体的に駆け足なためどれも中途半端に映る。何かが憑依したかのように動いて欲しいヒースクリフも上品過ぎて善人の要素が見え隠れし、キャシーはちょっと大人しすぎか。どちらも好きな役者だけに個人的には残念だ。これを観るくらいなら、白黒だがローレンス・オリヴィエ版の方がおすすめ。
mikoyan358

mikoyan358