スローモーション男

転校生のスローモーション男のレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
5.0
 オールタイムベストのひとつ
 
 故大林宣彦監督の名作映画。入れ替わり物の原点であり頂点。「尾道三部作」の一作目と数々の伝説を作り上げた映画。

尾道を舞台に神社の階段から転げ落ち、心と体が入れ替わった一夫と転校生の一実。戸惑う二人に危機が起き一夫が横浜に引っ越すことに。

男の苦しみと女の苦しみを知る二人。そして少しずつ大人になっていく。

この映画のヒロイン役の小林聡美がとんでもない演技を見せます。入れ替わっても違和感がなくしゃべり方も男勝りで凄いです。尾美としのりが負けていました。

ラストシーンでの
「さよなら…わたし」
「さよなら…おれ」
といいながら8ミリカメラから映るヒロイン。振り切ってスキップする姿に感動と勇気をもらいました。

「時をかける少女」より好きです。大人になる二人の物語をみて青春の辛さや男女の違いを見せてくれました。