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ふたりにクギづけのエディのレビュー・感想・評価

ふたりにクギづけ(2003年製作の映画)
3.8
結合双生児の兄弟が巻き起こす騒動を描いたコメディ。結合双生児をネタにしてコメディを作ろうという発想にまず驚かされるが、主人公達に対する差別なども軽く爽やかに描いているので、障害を持った人たちを笑い飛ばす映画なのに不快な印象は受けず素直に笑えた。

ウォルトとボブは互いの腰の部分が連結している結合双生児兄弟だが、ハンバーガーショップを切り盛りして地元の人たちから愛されていた。
しかし、ウォルトは俳優になりたいという夢があったので、ボブを説得して期限付きでハリウッドに行くことになる。キワモノ扱いされて初めはまったく仕事がもらえなかった二人だが、女優シェールが相棒に選んだことで一気に開花した。。。

主人公があまりにも特殊な設定で、自虐や差別をネタにした笑いが多いので、最初は「笑って良いのか良くないのか」と躊躇していたが、途中から自然に笑えるようになっていた。不快な表現を上手く避けているというより、同じ境遇の人が監修しているような気がした。それくらい、爽やかで明るく描いているのだ。

邪魔なようだから僕は失礼するよといったシチュエーションや、ダブルバブルというCMオーディションの会話など、随所に大笑いするシーンがある。
全体的にシモネタではなく、普通と違う体を笑いにしているので引いてしまってもおかしくないのに、この映画はなぜか判らないけどすんなり笑えるのだ。

そして、障害のある二人というところを殊更に強調しないで、笑いながらも「互いに依存しあっていて、相方なしでは生きられない二人が、自分達のありのままを受け入れてくれる場所でやりたいことを見つける」というハートウォーミングな物語に昇華させている。

なので、爆笑コメディというよりは、ユーモア溢れる青春映画といったほうが適切かもしれない。

ほんと、良くもまあこういう設定の主人公で映画を作ろうと思ったよなと素直に感心してしまうが、アイデア倒れでなく十分面白いところが素晴らしい。