みおこし

ふたりにクギづけのみおこしのレビュー・感想・評価

ふたりにクギづけ(2003年製作の映画)
3.7
結合双生児の兄弟を描いた、ファレリー兄弟監督によるコメディ。生まれつき腰の部分が繋がったウォルトとボブのテナー兄弟。彼らはいたって自然に日々を過ごし、見事な連携を見せながら仕事も趣味も謳歌していた。しかし、俳優を志すウォルトがハリウッドに行きたいと言いだし...。

毎回シュールなテーマが多いファレリー兄弟の作品。彼らの作品では障がいのある方がナチュラルに登場しますが、本作も決して悲観的にではなく、結合双生児の二人を描いています。グレッグ・キニアとマット・デイモンはあまり似てないですが(笑)それぞれ対照的なキャラクターを好演。グレッグはどんな役も軽妙にこなす、とにかく器用な役者さんだなと改めて脱帽...!マットも今回すごく自信のない気弱な役でしたが、それもまたはまり役でした。

「シャムって呼ぶな!」などユーモアを交えてはいるものの、社会の中で彼らが直面する闇の部分もしっかり描かれていました。結合しているから俳優はできない、というのは健常者のただの思い込みで、誰にでも夢を持つ権利はあるわけで。その辺りの二人の葛藤が胸に刺さりました。

とはいえ、本作はコメディなので声を出して笑ってしまうシーンも多々!シェールがかなり自虐的な役で突然現れたり、まさかのメリル・ストリープまで参戦(笑)。
ファレリー兄弟作品はこうした色んな仕掛けがいっぱいでどれも楽しいですね。

当時大人気だったエヴァ・メンデス最近見かけないな、と思ったら、ライアン・ゴズリングのパートナーになったんですね!知らなかった!!
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