オレオレ

ライフ・オブ・デビッド・ゲイルのオレオレのレビュー・感想・評価

3.0
死刑制度の是非についての映画だったが、なんだかどんでん返しにこだわり、テーマが散逸していた気がした。
K.スペイシーにK.ウィンズレット、L.リニーと芸達者がそろっていたのに、なんかもったいない・・・

D.ゲイル(スペイシー)はテキサスの大学で教える人気教授。彼の友人であるコンスタンス(リニー)は死刑に反対する活動家で、ゲイルもその活動に賛同している。
一人息子を溺愛しているが、妻は浮気をしているため、家庭内がギクシャクしているゲイル。あるパーティで「落第させないならなんでもするわ」という自分のクラスの女子学生と関係を持ってしまう(スペイシーのバックグラウンドを重ねてしまい、今見るとそうとう嫌悪感高まる)。
セクハラ疑惑で大学はクビになり、妻が息子を連れてスペインだかポルトガルだかに行ってしまったため、アル中一直線のゲイル・・・。
さらには、活動家コンスタンスの変死の殺人犯としてつかまり、死刑が確定してしまう。
あと数日で刑の執行、というときに彼が雇ったのはNYの野心的な女性ジャーナリスト(ウィンズレット)。なぜ今取材させる?そしてウィンズレットに付きまとうカウボーイとは?

家族の話はどうでもいいのか、カウボーイのおっさんの罪は裁かれないのか、死ぬことが本当に解決策だったのか・・・
どんでん返しのラストでも、こういった点が気になってしまい、3点。
そうそう、メリッサ・マッカーシーが意外なところで出ているよ!お得意の「ビターな小者」を演じています。