みそ

ライフ・オブ・デビッド・ゲイルのみそのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

偶然のタイミングで、
生きることとこの世の中に疲れ果てた2人が、死をもって最後に抵抗した、みたいな印象を受けた。
コンスタンスは病気によって
デビッドは冤罪によって、もうどうしようもなく限界がきていたんだと思う。
さらに、死刑反対運動もうまく行かない。
そこで、2人の同じ目的であった死刑反対運動に皮肉を込めまくって、爪痕残そうとしたんじゃないかなぁ。
デビッドは本当に、運が悪い人だったのでは…
妻の浮気、学生の企みによる冤罪、コンスタンスの病気、、


物語は先が読めない、完璧なサスペンスで、少々混乱しそうになるくらいだった。
最初のダッシュや、デビッドの死刑間際でのあがきなど、ラスト見たら納得。

最後の最後で欺くストーリーはやっぱり面白い。
しかも緻密な構成で複雑だったなぁ。
謎のカーボーイがちらついて気が散ったり、謎のテープが出てきたり。先を読ませない仕掛けが多かった気がする。

個人的には、死刑制度は必要だと思っていたけど、
最近は冤罪の話なども聞いて、日本ではなかなか死刑に至らない理由がわかった。
アメリカの事情は、あまり知らなかったし、日本の数倍事件が起こっているし比較にならなくて、考えにくい。
死刑の確率が高いのだろうか。調べてみたくなった。




追記メモ:
アメリカでは死刑制度を廃止している州もある
薬物での死刑は苦しむ時間が長く、拷問刑と反対の声がある。
みそ

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