tjZero

マッドマックス/サンダードームのtjZeroのレビュー・感想・評価

3.7
1作目がポリス・アクション、2作目は近未来ヴァイオレンス、そしてこの3作目はほとんどSFかファンタジー。
同じ主人公とカーチェイス、っていう”のりしろ”だけで、これだけ違う作風でシリーズを展開しちゃうなんて、ジョージ・ミラー監督の頭の中ってどうなってんだろ?!

序盤のマックスの冗談まじりのセリフで「オレ、白雪姫」ってのがあるけど、むしろ『不思議の国のアリス』ばりに”バータータウン”というワンダーランドに迷いこんでいく…。

まず、この異様な街の描き方が魅力的。SWでも『ロード・オブ・ザ・リング』でもそうだけど、この手のジャンルの作品の場合、舞台となる世界をいかに手際よく、説得力を持って描くのかが大事。
いろんなシステム(統治機構、文化、経済、生活ぶり)を言葉じゃなくて映像でわかり易く見せてくれると、スッとその物語世界に入っていける。
本作の場合、あの”ブタのメタンガスによるエネルギー・システム”ですよね。あれでグッとこの映画の中に引きつけられる。

それに比べると、中盤に出てくる子どもだけの村は説明不足で、なんか納得できない→ちょっとつまらないかも…となりかける。

ただ、その後、マックスが『白雪姫と7人の小人』のようにバータータウンに戻ると、また面白さをとり戻す(巻き戻して観直して、子どもを数えましたよ。最初8人だったけど、途中でひとり亡くなってちゃんと7人になってました)。

で、クライマックスはお約束のカーチェイス。強引な展開もかなりあったけど、充分楽しめました。

2作目では犬、今回はサルが印象的でした。ミラー監督は動物好きなのかな。本作はブタも出て来たし、それが『ベイブ』につながるんだろうか?!(笑)。