キャプまる

マッドマックス/サンダードームのキャプまるのレビュー・感想・評価

1.0
1,2と比べて、いや比べなくてもかなり酷い映画。
まず世界観が個人的には全くダメだった。これまでの狂っている感じや、ガソリンを求めて争っている世紀末感がほとんど感じられず、サンダードームがあるが物々交換で成り立っていて比較的平和な街バータータウンというこじんまりした世界に終始しているのがとてもショボい。しかもバータータウン自体にはほとんど狂気が感じられず、ただ調子に乗ってるカリスマ性も何も感じられないマスター・ブラスターを倒すことが目的となるこれまたショボい展開となってこの時点で不安になった。
中盤の謎の集落の部族のウォーカー機長の伝説のくだりは、その集落の説明をするために必要だったかもしれないが、長いうえにつまらなく苦痛だった。しかも部族はマックスをウォーカー機長と思い込みマックス自身が否定しても無視する、そして何人かの子供が集落から逃げてバータータウン近くに行ってしまう展開など無理矢理マックスとバータータウンを結びつける展開をひねり出しているようにしか感じられず、本来なら特に用もなく因縁もないのにバータータウンの者と最終バトルを始めてしまう。
列車でのシーンは楽しく見れて、そこからジャイロキャプテンが出てきてマックスと会いテンションが上がりかけたが、ジャイロキャプテンと同じ俳優で飛行機に乗るのにジャイロキャプテンとは違うキャラということでマックスとは初対面という設定。なんで出したのか、出すにしてもジャイロキャプテンでいいのでは…と存在が謎のキャラクター。都合よく部族らを逃がすために出したようにしか思えない。
最後の決着もこれまでと違ってボスの部下を倒して、ボスとは対決せず逆にボスに見逃されて終わるというなんとも酷くてダサい、狂気のかけらもないラストでがっかりした。
1,2を気に入っている人はこれを見ずに怒りのデスロードを見たほうが有意義な時間を過ごせるだろう。
キャプまる

キャプまる