"…グッバイ…ソルジャー…"
本格的にハリウッド資本が入った本作。
3作目にして、マックス・ロカタンスキーの物語は“神話"となりました。
前ニ作に比べると、主要なキャストに子供が増えた事で、作品のイメージがマイルドになりましたし、今作製作前に、製作のバイロン・ケネディが亡くなった影響や、音楽がブライアン・メイ(クィーンのブライアン・メイとは別人)からモーリス・ジャールに代わってしまった事で、前ニ作との差が大きく出てしまいました。
どうしても、パワーダウンとのイメージを持ってしまうのかもしれません。
特に、ブライアン・メイの旋律は、見ている者の不安感を煽り、前ニ作の成功に大きく貢献していますが、モーリス・ジャールの旋律は、情緒的過ぎて、合わないような気もします。
ただ、今作を“神話"と捉えると、モーリス・ジャールはピッタリです。
興行収入も前ニ作に比べると成功とは言えず、内容もマックスのロン毛並みに評判悪いですが、アクションは、前ニ作以上の迫力ですし、キャラクターもバラエティに飛んで個性的で、良く作り込んでいます。
特に能面を背負うという謎のスタイルのアイアンバーは、過去作に負けないキャラで、死に様もカッコいいです。
ティナ・ターナーは別格。
「怒りのデスロード」が公開されてから見ると、今作には類似点もあるような気がします。
ところで、「マッドマックス」と言えば、切っても切れないのが、「北斗の拳」
ケンシロウは、まんまマックス・ロカタンスキーで、ケンシロウの衣装は「マッドマックス2」の時のマックスとほぼ同じ。
また、南斗六聖拳「仁星」の男シュウの衣装は、今作のマックスとほぼ同じ衣装という徹底ぶり。
「将星」サウザーとの絡みは、私の最も好きな話ではあります…