書を捨てよ町へ出ようの作品情報・感想・評価

「書を捨てよ町へ出よう」に投稿された感想・評価

1970年代の邦画における実験映画ブームは、どの作品も「こんなユーモアのあるもの作っていいんだ!」っていう新鮮味に溢れてて面白い。
エロくてナンセンスでこんなの2時間弱観せられるの勘弁!って人もいるかもしれない。でも最後まで観ちゃうくらい映像、音楽がキレキレ。
嫌いかどうかは別として、こうした映画が街中で観れた時代が羨ましいなぁ…
1986年2月22日、ジャブ50で鑑賞。(「檻囚」と2本立て)

寺山修司の実験的長編映画。

観客との対話の試み、映画とは何かの問いかけなど、実験精神あふれる作品だとは思うが、自分には響かない作品だった。

「映画なんて所詮、暗闇で観る映像」と言われても、この映画を映画館で観ている自分は何なんだ、映画館で見せている寺山修司は何なんだ、との反感もあり、寺山修司が映画嫌いでないことは分かっているものの、映画否定的な部分をもつ本作は何か嫌な感じ。
えりか

えりかの感想・評価

4.5
気が狂ってる、鑑賞記録。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5
「書を捨てよ町へ出よう」
寺山修司がATGに遺した3作品の一つの本作は決して万人受けしない。前衛的文化を高めている分、好みが別れる。僕は好きで様々な映像カラーに加え左右に揺れる演出、画面いっぱいの星条旗が燃え裂かれ男女の営みの描に変わる。怪奇な家族の長男を軸に展開する実験的映画。
田園に死すを見た時に、寺山は映画は現実になり得ないとする諦めの作家であるか、映画は虚構である事を全肯定する作家なのかのどちらかと思ったのだけれど、"書を捨てよ〜"ではさらにその先に突っ込んでた。(フィルモグラフィ的には"田園に死す"の方が後なのに)

俳優だけは、映画の虚構をそのまま現実に連れ込んでしまうんだという結論。

とても興味深いんだけど、未だに寺山がネガティブな作家なのか、ポジティブな作家なのかはわからない。

画面に関しては一長一短で、固定撮影は"田園に死す"の方が好き。でも移動撮影は"書を捨てよ〜"の圧勝。
万

万の感想・評価

3.0
記録
凄まじいエネルギー量。
受け止めきれない、ぶっ飛ばされた。
映画の始まり方でもう心を鷲掴みにされてしまった。正直、よくわからないしぐちゃぐちゃでカオスだけどそのカオスがなぜか不思議と心地よくなってくる感覚があった。本当に辛い、直視するのが。血がドボドボ流れる傷口をやすりで優しく撫でられるような、痛いのに痛い、また痛い、とめどなく感じる鋭い感覚にどうしてやめてと言えないのか。映画を観て感じた初めての感情を発見した。具体的な意図なんかはほぼわかっていないつもりだ。ただ、この時代の鬱屈とした反抗的な原動力、叫びはしっかりと響いた。人の気持ちの強さは時間なんか軽く飛び越えて伝わる。なにもかも力強かった。強過ぎた。
spitboys

spitboysの感想・評価

3.6
肉親とのしがらみ、呪縛(母を捨てる子、処女を失った娘など)や吃り、獣姦など禁忌に多く触れている作品。また、突拍子もない描写や独特の色彩などが映画の大半を占め、脳内のイメージをそのまま映像化したような作りになっています。

『町は開かれた書物である 書くべき余白が無限にある』
佐々木英明の演技が良かった
良くも悪くもさすが寺山修司といった感じ。

センスの塊でもう映画というか芸術品でしかない。
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