髙橋佑弥

逃亡地帯の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

逃亡地帯(1966年製作の映画)
3.0
『さらば愛しきアウトロー』で場面引用されたのが記憶に新しいが、ロウリーは「『セインツ』制作中、ケイシーに勧められて見た」という。脱獄囚が妻を目指す…という筋は酷似しているが、焦点は故郷の街の捻れた人間関係/暴走する集団心理にある。ここまで救いがない映画も珍しい。

監督がアーサー・ペンなので『セインツ』とは"lovers on the run"経由でも緩やかに繋がりがあるが、厳密には本作の"主演"はマーロン・ブランド。暴走した住民に殴られ続けて半殺しにされる血塗れサンドバッグ…というなんだか気の毒な保安官役。別に映画自体は特出した傑作ではないが…長いし(134分)。

2020/10/24
髙橋佑弥

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