4時間の尺をたっぷり使って描かれる歴史大河作品。
クレオパトラを主役に据えつつ、カエサル、アントニウスと彼女と共に歴史の流れに翻弄された君主が描かれている。
世界史専攻者としてはとても楽しい4時間だった。
ぼんやりとしか認識していなかったマリウス派とスラ派の抗争などもセリフの端々に見受けられ、歴史の大まかな流れを知っている方がより面白く観られると思う。
尺と予算を贅沢に使った戦闘シーンや凱旋の場面などは、近年の映画に負けず劣らず、むしろ無駄が省かれているのか洗練されてみえる。
4時間の長尺はそもそも歴史に興味がないと厳しいものがあると思うが、歴史好きなら一度は観てみてほしい作品。