竜平

ファンタスティック・フォー:銀河の危機の竜平のレビュー・感想・評価

3.6
マーベルコミック原作、4人のヒーローチームの活躍を描く『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』の続編。前作の出来事から広く存在が知られ、なんやかんやで世間に騒がれている4人に立ちはだかる新たな問題、そして地球に訪れる重大な危機。

今回メインとなるのがどこからともなく飛来する謎の地球外生命体「シルバー・サーファー」。『ターミネーター』の液体金属に見えて仕方ないの俺だけじゃないよね、ってのは置いといて。徐々に明かされていく、彼が地球に来た目的。とそこに前作の「あの強敵」も加わってのちょい入り組んだ展開。前作同様コメディタッチではありつつ、更にミステリアスでサスペンスフルな内容にもなってたり。安定の楽しさを誇る能力バトル、サーファーとヒューマン・トーチが繰り広げる空中戦なんかも見どころ。そうそう、前作では「ザ・シング」ことベンのエピソードが色濃く描かれていたのに対して、今回はそれと性格的に真逆に位置する「ヒューマン・トーチ」ことジョニーに焦点が当てられたりする。彼にしかわかり得ないような「孤独」というものにも少し触れてる印象。あとは超能力を授かってヒーローとしての使命に追われる中で、それでも普通の暮らしもしたいという願望や葛藤、これはアメコミ作品では王道展開としてある気がするけど、わかっていてもやっぱりグッときてしまうやつ。まぁ今作に関しては諸々展開としての説得力と説明がちょい弱い気もするけど、なんやかんやでサラッと、そんでしっかり楽しめる娯楽作品に仕上がってるんじゃないかなと。

ジェシカ・アルバによるセクシーシーン及びサービスショットは今作でも健在、ありがとう。チームのリーダー的な存在である「Mr.ファンタスティック」ことリード・リチャーズの影の薄さはご愛嬌。個人的にはこのシリーズで3作目くらいまでは作ってほしかったんだけど願い叶わず、てなわけで次は問題のリブート版『ファンタスティック・フォー』。
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