トラックを煽ったら、その後いつまでもひたすら追いかけてきた!という至ってシンプルな話。なのに、すごくこわい……!
スピルバーグ監督の初作品らしい。当時24歳。天才とはこのことか。
もちろん運転手はいるはずだけど、そうではない「トラック」というひとつの意思を持った得体の知れない大きい生き物みたいに見えた。
運転手の存在が見えないからこそ、動機や意図がわからなくて不気味。
揺れる画面も、あえて見切れたりぶれたりアップになったりするトラックの画も、BGMも、すべて焦燥感を煽ってくる。ワンシチュエーションのサスペンス。
タランティーノの「デスプルーフ」の後半はコレをオマージュしてたのかなぁと、無知ながらに思いながら観てた。