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激突!のsensatismのレビュー・感想・評価

激突!(1971年製作の映画)
3.5
2020/79
私はこの映画のジャンルをホラーと定義付けたい。
人間が恐怖を抱くものって「理解を超えたもの」だと思うのよね。確実に悪意を向けられているのにまるで遊ばれているかのように急所をつかれることはない。その正体が明かされることも一切ない。
そして何故主人公にだけ悪意が向けられているのか理由は分からない。しかし殺そうという執念は深い。
主人公たちがカーアクションを繰り広げていた場所は田舎のハイウェイ。周囲は荒野で人も建物もない場所に広がる一本道はある意味では密室とも呼べるだろう。
密室状態で、理由も分からず正体もわからない人間に何故かじりじりと殺されかける、そんな映画。

・特定の相手(今回は主人公)にのみ悪意を向けて死を招き寄せようとしている
・しかし動機が不明
・姿が見えない
・密室
・主人公がちょっと間抜け
・周囲の人に助けを求めても「異常」扱いされる

ホラー映画の条件(というものがあれば)クリアしてる🔪(多分)
ラストシーン、主人公がようやく機転をきかせて敵のトレーラーを崖へと突き落とすことに成功して物語は決着がつく。一応因果応報という形で話は終わるがどうもスッキリしない。結局デニス・ウィーバーを襲った相手は誰だったのか、何故彼を襲ったのかモヤモヤが残る。そういう釈然としない終わり方も含めてよかった。

絵面的な派手さは無いが主人公の焦りや恐怖をかなり共有できる。面白かった。
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