田中絹代の演技をひたすら見つめる作品だった。
戦後の銀座で女給として働く主人公(田中絹代)。かつての愛人との子が1人いるシングルマザーで、頼まれると断れないお人好しなエピソードが綴られる。ある出来…
昔は田中絹代さんの魅力がよくわからなかった。でもいまは田中絹代さんの苦労が滲む疲れた表情がめっちゃ好き。くたびれた女の悲哀。監督が撮りたいのはきっとピチピチした綺麗な女じゃなくて、期待外れの人生で貧…
>>続きを読む他人の世話を焼いている。それ自体が嫌なわけではない。しかし、身の回りの些末な政ばかりに時間をとられていく。何も持たない者はそうして生きていくしかないからだ。何も持たない者こそ政治にすがっている。この…
>>続きを読むシングルマザーで頑張る姐さん、田中絹代。
彼女の周りには金に目敏くケチな男ばかりで、とにかく誰も彼もだらしなくて汚らしくて情けない。
「男はケダモノと思っていれば間違いないわね」...そうかもしれな…
喜劇だ
当時の風俗が伺えるのは成瀬作品という感じ
田中絹代はさばさばとしつつも、犬へのしっしなどどこか甘えというかフラジャイルさもある
香川京子は可愛らしく、おじさんたちはみな味がある
よい…
当時の銀座の風俗とか雰囲気がひしひしと感じられるロケ撮影がいい。新東宝らしい(?)シュールな喜劇っぽさもありつつ、田中絹代の台詞の一言一言が重くのしかかる。現代の銀座や歌舞伎町を舞台にしても変わらな…
>>続きを読むシングルマザーのホステスの日々を描く監督成瀬巳喜男らしい一本。銀座周辺のロケシーンや、チンドン屋、紙芝居などが実に興味深いが、なにより子役春男が大通りを路地をたたたっと駆ける後ろ姿が素晴らしい。学校…
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