Jeffrey

早春のJeffreyのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
4.5
「早春」
念願のスコリモフスキが70年に撮ったカラー2本目の本作を初鑑賞。誰もが認める傑作でした。ロンドンを舞台に15歳の青年が公衆浴場の職に就き、出逢った女性に惚れ以外な展開が次々と起こる内容で個人的には好きな場面が多い作風で映画館、等身大看板を水中で抱く、ダイヤを探す、夜の街を徘徊し屋台のくだり、電車の中での激怒、中年女とのサッカー話、ポスターを切り取り身体にあてるシーン…そしてたっぷり流されたロック音楽が最高で堪らない。主演の1人J.M.Bの聡明な顔立ちはこの世のもではないと感じる。長らく表に出なかった本作も遂に世にでて言わば"幻の映画"の異名もなくなると少し寂しい気もするが多くの人に観て欲しい映画である。また本作を観て益々スコリモフスキ映画の身分証明書を始めとし金獅子に輝いた「出発」「不戦勝」「バリエラ」「手を挙げろ」など恥ずかしながら一度も(未レンタルの為)鑑賞出来ておらず早く観たいと思った。いや〜本当に素晴らしい映画…早春、有難う。
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