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早春のkazのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
3.5
巷では幻のとか、伝説の青春映画と呼ばれている作品らしいです。
1970年の作品なので、かれこれ48年ぐらい経つのですが、ようやく最近デジタルリマスター化されて蘇ったようです。

所謂、童貞少年の青春映画です。
主人公の少年は15歳で高校を中退し、公衆浴場で働いています。まず、この公衆浴場があまり馴染みがなくて珍しいです。
こういう職業が当時はあったのだと興味深くて面白かったですね。

そしてその公衆浴場で一緒に働く年上の女の子に恋をするわけですが、その女の子を演じたジェーン・アッシャーはポール・マッカートニーの元婚約者で、めちゃめちゃ魅力的です。そりゃ恋しますよ。(笑)

正直言うと、かなり昔の作品なのでやはり古くさいと言えば古くさいです。でもかえってそれがオシャレです!
ヒロインの女の子の黄色のコートなんて特に印象的で目を引きます。

でも最初、主人公の少年は純粋でナヨナヨした奴かな?と思っていたのですが、これがなかなかハチャメチャな奴でした!
当時そんな言葉なかったかもしれませんが、今で言うと完全にストーカーです!
おまけに先生も出てくるのですが、そちらは完全にセクハラです。σ(^_^;)

まあ青春映画によくある学校とか家でのシーンが全くないので、その点は個人的に物足りなかったです。(ストーリー上必要はないでしょうが)

幾度も登場するジャケのシーンが非常に印象的!それでいてラストのオチは予想外過ぎましたが、オープニングから示唆されていたのかも?
そう考えると凄い作品でした…!
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