早春の作品情報・感想・評価

「早春」に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0
【スコリモフスキ最高傑作童貞映画!】
マーメードフィルムが屈折10年掛けて配給にこぎつけたポーランドの鬼才、イエジー・スコリモフスキ監督作品。井口昇を始め、多くの映画人がオールタイムベストに入れている作品『早春』(NOT小津安二郎)をポーランド映画祭で観てきた。

既にナントカチューブで観ていたが、やはり本作は劇場で観るに限る。神作、私のオールタイムベスト入りも揺らがない作品だった。

☆『早春』あらすじ
公衆浴場に働き始めたマイクは、変なお客さんに襲われつつ、男勝りなスーザン先輩に惚れていく。しかし、スーザンには結婚相手がおり、さらにある秘密があった!

☆爆音で観るべし究極童貞映画
まず何と言っても、キャット・スティーヴンスの曲とのマリアージュが発狂レベル。肌に滴る血をバックにBut I Might Die Tonightが流れる時点で5億点。

そして、幕が開ける童貞映画は「痛い、痛い!」と、動きがダサすぎるジョン・モルダー=ブラウン扮するマイクに自分の中学時代を重ねつつ応援したくなる。

自分の理想像に、好きな女の子を合わせ、相手のことを考えず猪突猛進になる姿を公衆浴場、ポルノ映画館、ホットドッグ、そして「あるモノ」斬新なシチュエーションでコミカルに描く。

大爆笑だが、あまりに残念なマイクに哀しくなってくる。こんなに曲も演出もダサカッコよく、切ない映画を観たことがあるだろうか?これはブルーレイ発売されたら買う。私の人生の1本であった。

☆カットされたシーン
本作は実は5分カットされている。
スコリモフスキ曰く、「素晴らしいシーン過ぎてカットした」とのこと。

そのカットされた場面は終盤のシーンにある。それはサウナに入る場面で、サウナの中には多数の労働者がおり、一人が「週休3日勝ち取ったら、週休4日を求めよう。週休4日を勝ち取ったら、週休5日を求めよう。週休5日を勝ち取ったら、週休6日を求めよう。そして水曜日に働こう。」というと、別の人が、「水曜日でいいの?隔週ではなく?」という。

実際試写会では大ウケだったが、これではラストシーンへのドラマツルギーが崩壊するから、やむえず切ったと笑いながら監督は語っていました。

☆公衆浴場のアイデア
アメリカで映画撮影に失敗したスコリモフスキ監督はネタ探しにイギリスへ行き、雪の中にダイヤを落としてしまい見つからなかった話を聞く。

スコリモフスキは、それで終盤のあのシーンのアイデアを思いつき、それができる場所として公衆浴場を選んだとのことです。

☆最後に
2018年1月にYEBISU GARDEN CINEMAにて上映なので、映画好き、特に男子は是非挑戦してみてください。
日本版でパッケージ化されてないけど長いこと映画ファンに愛されてる作品て、どこか似てるものがおおい気がする。大傑作とか、超大作じゃなくてふんわりとした佳作ぽい作りで、ストーリーテリングはそんなにうまくはないんだけどそこがまた魅力になってたりする。稚拙だったするけど大事に作られてて偏愛が強い。そういう要素が偶発的に重なってか、素晴らしいシーンがあってそれが忘れられない。これもそんな映画だった。
mare

mareの感想・評価

4.0
どこまでも青臭いマイクはどうにもできない現実を目の前にしながらもがむしゃらに疾走する。この無鉄砲さはこの年代にしか発現できない衝動であり、冒頭の今夜死ぬかもしれないという印象的なワードにリンクしてくる。パネルをプールに投げつけるシーン、2人でダイヤを探すシーン、そしてラストシーン。水の美が引き立たたせるシークエンスの数々は儚さとも共鳴するようでずっと見ていられる。音楽もCANが使われていて完璧です
Tyga

Tygaの感想・評価

4.1
色彩感覚と象徴的なモチーフ(等身大パネル、プール)にセンスをびんびんに感じる。

純粋な心自体が怖いというより、純粋な心が勇気(傲慢?)を手に入れた時とても怖いなと思った。
純粋な心は少し臆病なくらいがちょうどいい。

最後はああいう幕切れなのか。なんかアート感が前面にどんと出たな。
てっきり「ショートしてどっちも……」みたいな展開かと思った。
https://note.mu/marcelo/n/n4e997abdc0a6
まるき

まるきの感想・評価

4.0
一旦備忘記録。
最後まで観てから確実に虜になる映画
なまえ

なまえの感想・評価

4.5
「なぁ~にぃ~!?やっちまったな!」
わに

わにの感想・評価

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開始20分で、映画的快楽が1秒も感じられなかったので、離脱。
思春期の童貞の危うさをひりひりと描いた青春活劇。未だ見ぬ性の妄想と誇大化する愛の妄想が痛々しくもあり、男子の共感をも生む。原題のdeep endとは、なるほど。まさにプールのシーンが印象的。
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