広島カップ

ナビィの恋の広島カップのレビュー・感想・評価

ナビィの恋(1999年製作の映画)
3.8
この間夏休みに沖縄旅行に行ってきたので、沖縄関連の一本をと思って選んだのが本作。
沖縄本島より西部に位置する粟国島が舞台。

都会に出ていた孫娘(西田尚美)が仕事を辞めて生れ故郷の島に帰ってきて、おじい(登川誠仁)とおばあ(平良とみ)と暮らすことになります。
てっきりタイトルのナビィというのはこの孫娘のことを指し彼女の恋の物語なのかなと観る前は思っていたのですが、ナビィとはおばあのことでした。
おばあには結婚前の若い頃に禁じられた恋があり、ブラジルに行っていたその元カレが突然島に帰ってきて……
という話でした。

出演者が皆魅力的です。
「ちゅらさん」でお馴染みの平良とみ。好きになった男のことは歳をとっても忘れることはできないという女性の気持ちを見事に演じていました。
また本職の役者ではない登川誠仁がいい味だしています。(彼は沖縄民謡の歌手、三線の名手)
いつも三線を手放さず、家から牛の世話に行く時に「星条旗よ永遠なれ」を一節弾(や)りながら出掛けて行くシーンが笑えます。
同じく沖縄が舞台の『うみ・そら・さんごのいいつたえ』(1991:椎名誠監督)でも素人の地元漁師に演技させて成功していたのを思い出します。沖縄の映画には素人が似合うのかも。
大酒を飲むし、カラッとはっちゃけた広島出身の西田尚美は沖縄の島にベストマッチでした。

話の展開も登場人物もみんなおおらかなのが、時間がゆったり流れる美しい島に吹く南西の風のようです。

私、今回沖縄で海水浴をしていてサンゴで指を切って血が止まらなくなってしまい病院を四軒!巡りました。笑
現地で沖縄の良さを感じるのは勿論海をはじめその自然の美しさや食べ物の美味しさもありますが、地元の人との会話もあります。
幸いにして私は沖縄の病院の待合室で地元のお年寄りとじっくり話す機会がありまして良い経験をしました。
「60歳までは成年さぁ」とニコニコとした97歳のおじいに言われたことは忘れません。
彼のような人が沢山出ていた作品でした。